薄毛対策に効果的な頭皮血行促進マッサージ方法

生え際だけを意識しても効果が薄い点に注意

薄毛対策に大切になるのが頭皮マッサージです。しかし、生え際や薄毛が進んだ部分だけをマッサージしても効果が薄い点には注意が必要です。これは頭皮に循環する血液量自体が不足している場合は十分な効果が得られない可能性があるからです。

頭皮の血液量が不足する原因としては、紫外線などの影響による頭皮の硬化や、首周りの筋肉の衰えや極度のコリが上げられます。頭皮が紫外線を浴びると光老化の原因となり、皮膚がかたくなって柔軟性が失われます。皮膚がかたくなってしまうと血液も循環しづらくなり、毛根まで十分な栄養が届かない一因となるのです。

首周りには太い血管が集中しているのがポイントで、筋肉がしっかりついていれば軽く動くだけでポンプのように血液を頭皮に届けてくれるようになります。逆に筋肉が衰えてしまうと、血液がしっかり届かなくなるのです。極度のコリが影響を与えるのも筋肉がかたくなり、十分に血液がいきわたらない原因となるからです。

このため、頭皮マッサージを行う場合は肩周りや首の付け根の部分から開始した方がよく、血液の流れを意識して少しずつ範囲を広げていくのが効果的なのです。後頭部から薄毛が進行するケースがほとんどないのは、血液が集中して流れやすい部分だからです。

後頭部の豊かな髪を他の部分に広げる感覚で、時間をかけてマッサージすると効果を感じやすくなります。注意したいのは、力を入れすぎないことと、ブラシなどを使う場合は清潔にしてから使うことです。

頭皮に傷がつくと、頭皮が荒れて抜け毛が進む原因となります。雑菌がついたブラシでは悪影響が出る可能性もあるため、道具を利用する場合は清潔さを意識することが大切なのです。

シャンプーの前のマッサージも重要に

薄毛対策で重要な鍵を握るのがシャンプーです。肌が清潔な状態でなければ育毛剤を使っても十分な効果を得られなくなってしまうため、丁寧にキレイに洗うことが大切になるのです。誤解されがちなのが、皮脂の汚れのとり方です。

シャワーを浴びる際に皮脂を落とし、血行をよくする目的で非常に高い温度のお湯をかける人もいますが、かえって肌荒れの原因になり抜け毛が進行してしまう可能性があるのです。あまり熱すぎるお湯は必要な皮脂まで落としてしまい、頭皮の環境を悪化させかねないことに注意が必要です。

シャンプーの基本はシャンプーをつける前にしっかりと予洗いを行っておくことです。40度未満のお湯を使って念入りに洗っておくとシャンプーを無駄にせずにすみます。シャンプーをつけるときも適量を手にとって、泡立ててから使います。この際に爪を立てないようにしながらマッサージを加えるとさらに有効です。

後頭部から揉み解すようにして、頭皮全体を優しく洗っていきます。しっかり時間をかけてすすぐことも重要で、シャンプーやリンスが皮膚や毛穴に残っていると育毛剤が浸透しない原因にもなります。育毛剤はシャンプー後の肌が清潔な状態で使うものが多くなっています。

タオルでしっかりと水気を拭いて、気になる部分にもみこんでいきます。育毛剤の使用後は自然乾燥が推奨されていることが多いため、暖房をつけて頭皮が冷えないようにする、ドライヤーの風で乾かすなど工夫をするのがおすすめです。

抜け毛対策にはホルモンバランスを意識することが重要といわれていますが、人によって原因が異なる場合も多く、組み合わせや地道な対策が重要になることもあります。場合によっては薄毛治療クリニックでカウンセリングを受け、その結果を元に育毛剤を選ぶなど、自分の体質やより効果を得られるものを探していくことも大切なのです。