薄毛の原因は男性ホルモン！？最大の薄毛原因AGAを徹底解説

AGA(男性型脱毛症)とは

AGAについて

薄毛原因のおよそ9割を占めているといわれる症状が「AGA(男性型脱毛症)」です。全国でAGAを抱えている男性は1200万人以上、20歳から69歳までの成人男性のおよそ3人に1人はAGAだといわれています。そしてAGAを発症する主な原因は、ストレスや生活習慣の乱れではなく、遺伝による影響だといわれています。

体内で「DHT(ジヒドロテストステロン)」という男性ホルモンの一種が増えやすかったり、その影響を受けやすい体質を遺伝によって受け継いだ場合にAGAを発症すると考えられています。そのため、AGAを発症した場合は生活習慣の改善や頭皮ケア、育毛シャンプーの使用などの薄毛対策だけでは症状を治療できません。

AGAの症状について

AGAはDHTが髪の毛の毛乳頭細胞にある「アンドロゲンレセプター(男性ホルモン受容体)」に結びついてヘアサイクルを乱すことが原因で発症します。髪の毛は3年から5年程度の周期で「成長期」「退行期」「休止期」という、3種類の時期を繰り返しています。成長期に長くて丈夫な髪の毛に成長して退行期に成長が緩やかになり、休止期に成長が止まって抜け落ちるのが正常なヘアサイクルです。

しかし、AGAを発症するとこの中の成長期が大幅に短縮されて、十分に育つ前に退行期を経て休止期に入ります。そのため髪の毛が痩せ細ったり、抜け落ちやすい状態になります。そしてAGAの症状は主に前髪の生え際や頭頂部に現れるため、AGAを発症すると生え際が後退してM字型に脱毛したり、頭頂部で薄毛が進行するといった症状が現れます。

AGAの主な治療方法

AGA治療薬

代表的なAGA治療薬は以下の2つです。

• プロペシア

ミノキシジルはAGA治療に利用されている代表的な育毛剤です。AGAを発症させる原因物質であるDHTを増加させる原因が「5α-還元酵素」という物質であり、5α-還元酵素には体内のテストステロンをDHTに変化させる作用があります。そのため、5α-還元酵素が増加しやすい体質を親族から受け継いだ場合にAGAを発症します。

しかし、プロペシアにはこの5α-還元酵素がDHTを増加させる働きを阻害する効果があるため、プロペシアを使用することでAGAが原因で起きる薄毛や抜け毛の進行を抑制できます。

• ミノキシジル

ミノキシジルはAGAを発症した頭皮に対して効果を発揮する発毛剤です。ミノキシジルを使用するとKGFやVEGFなどの成長因子の分泌が促進されて、髪の毛の元である毛母細胞や、髪の毛に必要な栄養分や酸素などを供給する役割を持った血管が増加します。そのため、AGAの影響によって薄毛や抜け毛が進行している頭皮の発毛を促す効果が得られます。

育毛メソセラピー

育毛メソセラピーとは、プロペシアやミノキシジルなどのAGA対策に使用されている治療薬を、注射器などを使って頭皮に直接注入する治療方法です。一般的にAGA治療成分が含まれた育毛剤は内服薬として使用しますが、この場合は育毛剤の成分が内臓を通過して全身に拡散することが原因でAGAの治療効果が薄れたり、様々な副作用を発症するなどのデメリットが存在します。

しかし、育毛メソセラピーなら頭皮に治療成分を直接注入できるため治療成分の効果が薄れず、さらに副作用を発症するリスクが小さいというメリットがあります。ただし育毛メソセラピーは美容目的の治療に分類されるため健康保険が適用されません。そのため施術を行う場合は高額な治療費が必要です。

自毛植毛

自毛植毛とは、側頭部や後頭部といった薄毛や抜け毛の症状が現れにくい部位に生えている自分の髪の毛を、すでに薄毛や抜け毛が進行している部位へ移植する薄毛の治療方法です。従来の植毛よりも植えた髪の毛が頭皮に定着しやすく、施術終了後にメンテナンスを行う必要がないという特徴があります。

そして、毛根が死滅するとAGA治療成分が配合された育毛剤を使用しても髪の毛を増やすことはできませんが、自毛植毛はそういった場合でも薄毛や抜け毛が目立つ部分の髪の毛を増やすことが可能です。ただし自毛植毛は美容目的の治療に分類されて健康保険が適用されないため、施術を行う場合は高額な治療費が必要です。